少年の君
アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた、デレク・ツァン監督による香港製作の青春サスペンス
濃密な2時間15分、一瞬で引き込まれて、どうなるのかとハラハラして、
心底ズドンときました。
進学校で成績優秀でイジメのターゲットにされているチェンと、親もなく学校にも行かずに生きる少年シャオベイの物語。
いじめ
受験戦争
貧困
多くのテーマが混在しつつ、彼女たちが大人になっていく物語であり、
そしてなにより屈指の純愛映画。
ありがちなテーマだけど、デレク・ツァン監督の手腕が光る作品で、脚本も素晴らしく、映像も魅力満載だった。
高校生役のチョウ・ドンユイさんは小柄で中学生にも見えるくらいなのに、数年後の先生役もちゃんと大人に見えてびっくり(実際は28才くらいらしい)
シャオベイはボーイズグループのメンバーだそうで日本で言ったらジャニーズの誰か(誰だろ~)といったところ。
惹きこまれました。
子供の世界は大人の映し鏡なんだけれど、
子供たちは子供たちの世界で必死に闘っている。
岩井俊二監督の「リリイ・シュシュのすべて」を思い出すと言っていた人がいたけれど、
確かに子供たちが闘ってた。
自分の力で生きていけるように、頑張って生き延びてほしいと願った。
感動しました。