青天の霹靂
映画終わって第一声が
「大泉洋がすごく良かった」でした。
売れないマジシャン。後輩はテレビで売れ出したけど自分は鳴かず飛ばず。場末のマジックバーで働いでなんとか暮らしてはいるけれど、俺はこんなもんかと人生に諦めを感じてる。
青天の霹靂で40年前にタイムトリップするまでの晴夫の姿が泣けるんですよね。
演技力もそうだけど、存在感って魅せるっていうか、へぇー洋ちゃんってこんなにいい役者だったかって思った。
こんなにすんなりと入り込める作品って珍しいです。
予告編を見るだけで全体像が想像できるんだけど、実はストーリとしてもそのまんまなんですよ。想像通り。
でもそれでも面白いんだよね。
全体として奇をてらわないストレートな描き方で、それでいて感動できるって稀有だと思うんですよね。どうしてもいろんなことやりたくなっちゃうでしょ。
だから劇団ひとりさん、初監督で凄いと思う。
自分が生まれた頃の両親に会う。
いろいろ考えるよね。
私も亡くなった父のことを考えたもん。
誰もが自分を投影できるからこそ、泣けるんだろうなぁ。
泣ける映画という謳い文句は好きじゃないけど、やっぱり泣ける映画だもん。
ただね、、これはどうかと思うんだけど
ラストに「オチ」を作るのは
これは芸人の性ですかね。
映画って余韻がとっても大切だと思ってるんだけど
あのオチは、、ってオチに突っ込む終わり方を用意されちゃった気がします~(笑)
青天の霹靂 2014年 ☆☆☆☆☆
監督:劇団ひとり
場末のマジックバーで働く、さえないマジシャンの轟晴夫(大泉洋)。ある日、彼は10年以上も関係を絶っていた父親・正太郎(劇団ひとり)がホームレスになった果てに死んだのを知る。父が住んでいたダンボールハウスを訪れ、惨めな日々を生きる自分との姿を重ね合わせて涙する晴夫。すると、突如として青空を割って光る稲妻が彼を直撃する。目を覚ますや、40年前にタイムスリップしたことにがくぜんとする晴夫。さまよった果てに足を踏み入れた浅草ホールで、マジシャンだった父と助手を務める母(柴咲コウ)と出会う。