きゃらめるぽっぷこーん 

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7番房の奇跡

いやぁ、泣いた泣いた。

タオル握りしめて泣きました。

いい映画でした。

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冒頭の裁判の場面で、チョン・ジニョンでしょ、それから、オ・ダルス、パク・ウォンサン、キム・ジョンテ、チョン・マンシク。

韓国の素晴らしきオッサン俳優勢ぞろいじゃないですかん。

これは面白いに決まってると、思わず前のめりになりました。

そーしたら、娘ちゃんとセーラームーンの主題歌を歌う、6才の知能を持つ役のリュ・スンリョンが登場。

ビックリですよ、強面のスンリョンさんが子供みたいに登場だもん。

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実というとツイッター上で、韓国で1200万人の大ヒット作品だけど、日本人には違和感があるかもしれないというような意見もあって、そうなんだぁって思ってたんですよ。

わかる気もするんです、現実的でなくてご都合主義的に感じる人もいるかもしれないから。

でも、それより全然感動の方が上まりましたね。

ファンタジー映画だなって思った。

7番房が刑務所なのに楽しすぎる。

みんないい奴過ぎるじゃないか、悪いことしたはずなのに。

看守もわかってるし。←おいおい

課長(署長)がそんなこと許可するんかいーー!

そこ、突っ込んじゃダメよね。突っ込んじゃいけないとこ他にも多々あります。←

これをファンタジーとして完成させちゃうところが韓国映画の力なんじゃないかと思う。

それと俳優さんたちの力ね。

これだけ名俳優が揃ってたら安心して楽しめます。

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強面のリュ・スンリョンさんしか見たことなかったから、6才知能のリュ・スンリョンさんは絶句もの。

娘が可愛くて可愛くてたまらないっていう目で見るんだけど、それだけで泣けちゃう。

「生んでくれてありがとう」「生まれてきてくれてありがとう」のくだりは泣けちゃう、これは仕方ない。

あんなに愛されて、お父さんといる時はいつも楽しくて笑顔で嬉しくてたまらなくて、

そうやって人間の中心になるところにたっぷりの愛情を注いでもらって大人になったイェスンは絶対に幸せになるはず。

冤罪という悲しい話なのに観終ってこんなに心が温かなのは、だからだと思う。

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ところで、あの裁判は模擬裁判なんですよね。

ちょっと謎だなって思って調べたんですけど、

大人になったイ・イェスンが、司法修習生の模擬裁判を通じて父親(イ・ヨング)の事件を扱うことについて「イ・イェスンの感性、情緒をもっと表現したかった。純粋な感じを出すために、通常の裁判ではなく、司法修習生の模擬裁判に設定した」と話した。

という監督のインタビューがありました。

パク・サンミョンがパク・サンミョンって名前で出てましたね。

友情出演ですかね、すごい贅沢でした。

久々、韓国映画で大満足の作品でした。

7番房の奇跡(原題:7번방의 선물) 2013年  ☆☆☆☆☆

監督:イ・ファンギョン

出演:リュ・スンヨン、パク・シネ、カル・ソウォン、チョン・ジニョン

  オ・ダルス、パク・ウォンサン、キム・ジョンテ、チョン・マンシク、キム・ギチョン

知的年齢6歳の中年男性イ・ヨング(リュ・スンリョン)は、小学校入学を控えた6歳の娘イェスン(カル・ソウォン)と2人で仲良く暮らしていた。ところがある日、ヨングは殺人容疑で逮捕されてしまう。道に倒れた少女を覗き込んだ彼の姿を目撃した通行人が、勘違いして警察に通報したのだ。イェスンと別れ、刑務所に送られたヨングは、7番房で5人の先輩たちと寝起きを共にすることになる。