きゃらめるぽっぷこーん 

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ヤクザと家族 The Family




見ごたえたっぷり!の136分!凄かった!
いろいろ凄かったんだけど、一番凄かったのはなんといっても
   綾野剛が凄かった!

1999年。2005年。2019年。の三つの時代の物語。

第一幕は父親を薬物で亡くし、どこにも行く場がない賢治が、柴咲組組長に出会いヤクザに世界に入るまでの話。
いきなりのフルスピード展開からのタイトルバック、、、痺れるオープニングでした。
賢治もボロボロ泣いてたけど、舘ひろしの包容力に私も心からホッとしたもん、地獄に仏ってこれなんだと思った。



2005年の第二幕は、賢治が柴咲組の中に「家族」として居場所や絆を見出しながらヤクザとして生きる話。

そして2019年、第三幕。
普通に働いて、家族を作って、平凡に暮らしたいけれど、反社会的勢力と呼ばれ、携帯電話も契約できない、銀行口座も開設できない。時代の流れのなかで居場所を失って社会から排除されていく。行き場所のない存在。

そして憎しみも連鎖していく。

あぁこういう結末なのね。
絶望のまま終わるのかと思ったら、、、、まさかの、、、涙。

よかった。。。。(感情だけお伝えしてます)

賢治は自ら憎しみの連鎖を断ち切っていったんだね。
悲しい人生だったけど、次の時代にちゃんと何かを残したんだと思えて、あのラストに本当に救われました。



小学生だった翼が22才の磯村くんになって登場。
綾野剛が唯一無二の俳優として圧倒的な存在感なんだけど、磯村勇斗も間違いなくセンセーショナルで希望でした。
眩しかったわ。

今年ベスト級!!って言いたい作品目白押しな2021年です。