ハドソン川の奇跡
2009年に起こったUSエアウェイズ1549便不時着水事故の話。
原題の「Sully」は機長チェスリー・サレンバーガーのニックネームで、
事故後にPTSDに悩まされながら、国家運輸安全委員会の事故調査で否定されるという
彼の葛藤の物語だった。
記憶に新しいよね、私もニュースで見てた。
だからこそ、映像作品にするのは難しかったんじゃないかと思う。
状況を知ってる人がたくさんいるんだから。
結末はみんな知っているわけだし、
物語も淡々と進むんだけど、静かに魅入ってしまう。
ベテラン監督によるベテラン俳優の名作ですね。
機長を英雄のように描きたかったわけではなく、
彼の葛藤と、仕事に対する揺るぎなさがきちんと伝わってきた。
しみじみと、トムハンクスが流石の名優だった。