きゃらめるぽっぷこーん 

映画鑑賞メモ保管場所 mottoは簡潔に

日の名残り





名作でした。

迷い込んだ鳩が大空に飛び立ち、俯瞰で田園風景を眺めながら、
執事として全うした彼の人生は、すべてこの屋敷の中で起きていたんだと思うと、
感情が一気に押し寄せてきて、なんとも言えない気持ちになりました。

究極の大人の恋愛映画。

お互い気持ちを明かすことはない。
でも、仕事を通じて心を通わせたことは間違いないはす。
読んでいる本を見せてと言い寄るシーンはドキドキしましたね。
エロティックだった。

第2次大戦前の情勢と絡んで屋敷は国際会議の裏舞台の場でもあって、
ナチスに宥和的だった雇い主は最後は失意の日々を送る。
時代によって価値観が揺れ動く中、政治的な思想は持たずに執事の使命を全うする。

恋愛ドラマだけでなく、そういう背景も面白かった。
アンソニー・ホプキンスが流石の素晴らしさでした。

静かな上品な作品でした。


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