きゃらめるぽっぷこーん 

映画鑑賞メモ保管場所 mottoは簡潔に

おらおらでひとりいぐも



感想が難しいな、、、、

予告編では、桃子さんの脳内から登場した寂しさ1、2、3が賑やかで楽しそうだし、
原作者の若竹さんのインタビューを読めば、これは私の話だ!としか思えなくて観に行ったわけです。
さらに主演は田中裕子さんですよ、若い頃が蒼井優さん。これは観なくちゃ!、、、と。

シュールさ満載ではあったけど、意外と普通な、、、
そう75才の一人暮らしにそんな劇的なことなんて起きないんです。そりゃそうだ。
誰に何にせかされることなく暮らしていると、そりゃもーのんびりしてます、そして毎日同じことの繰り返し。

息子や娘との関係性も微妙だけどそこはサラっと、だいたいどこの家だってなんだかんだあるもんね。
若い頃を思い出して思うところあっても、物語に大きな展開はなく、すべては桃子さんの思考のなかのことで、
だからね、だからある意味とてもリアル。
シュールでファンタジーっぽけど、とてもリアルだなと感じましたね、はい。

東京オリンピックの年にお見合いを嫌がり故郷を飛び出した桃子さん。
新しい女として生きるつもりだったのに、結局誰かのために生きる人生を送り、気が付けば自分ひとり。
なんかもー、私の話だわ(注、夫は存命)

「周造を亡くして死ぬほど寂しかったけど、自分の翼で羽ばたける気がして自由になった」
そのあたりをもっと実感したかったけど、桃子の脳内世界の物語なので、どうしても語り口調になりがちなんでしょね。

腰にモーラステープを貼る姿、ゴキブリとバシッと闘う場面。
味噌おにぎりのデカいこと!
あんなでかいの食べられる?周造さん背が高いから大食いだった?とか想像しちゃった。
図書館での司書さんとのやりとり。
朝起こしに来る桃子さんの脳内から登場したマイナス思考のおじさんはナニ?(笑)
自分が老けることより娘が老ける方がショック、、って言ったときは吹き出しそうでした。
そういう何気ない日常の風景が面白くて、観終わってからもいろいろ思い出します。
桃子さんの心の声が蒼井優さんだったのも良かったなー。

以上、総じて面白かったです。

余談ですが、桃子さんの家がまあまあのご近所で、ちょっとだけ親近感でした☆