きゃらめるぽっぷこーん 

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ジョゼと虎と魚たち



今年一本目を何にするか、、、しばし迷った結果アニメ。という私的には珍しい選択となりました。

実写版が大好きなんですよ!
ジョゼと虎と魚たち」 
⇒⇒ ジョゼと虎と魚たち 2003年

田辺聖子さんの原作だということも当初は知らなくて、
映画作品として妻夫木くんと池脇千鶴のジョゼが私の中で完成されてたんですけどね、
評判がよさそうなので、ちょっと観てみようかと思いました。

ジョゼと恒夫が坂道で出会って、おばあちゃんが死んじゃって足の悪いジョゼが独りになるという設定はほぼ同じなんだけど、
似てて非なるもの、似てるけどかなーり違うもの、なので実写版との比較は意味がない気がします。
だってジョゼのおばあちゃん、お金を残してくれたからしばらくは暮らすのに困らないって言ってた。
川沿いに建ってる家は古いけど素敵で、これは相当違うお話になるよね、そりゃ。

大学生の恒夫には夢があって、そのために勉強もバイトも全力で頑張ってる。
ジョゼは絵を描くことが好きで海を描く毎日だけれど、それを仕事とすることは「夢」であると諦めている。
今回登場した「自作の絵本」という新たなツールが素敵で、ちょとだけ涙しました。
二人の出会いと恋愛の物語であると同時に、夢にどう向かっていくか、という物語でしたね。

でもそのなかにちゃんと、ジョゼのエピソードと虎と魚たちのエピソードが原作通りに盛り込まれてて面白かった。
二人がキスした後の会話も、原作から引用されてるんですよね(原作は体を重ねたあとの会話だけど)

あまりにも有名な「ジョゼと虎と魚たち」、今回は原作を読んでみたんだけど、30ページくらいの短編小説なんですよね。
だからこそ映画作品として自由に膨らませることができる、これはまさに原作の力だなと思いました。