きゃらめるぽっぷこーん 

映画鑑賞メモ保管場所 mottoは簡潔に

アズミ・ハルコは行方不明



これはね、とても面白かったんだけど、難しかった。

なんといっても時間軸がわかりにくい。行ったり来たり、もしくは同じ場面が繰り返されたり。
それが難しさの要因だけど、同時に疾走感と躍動感が増してテンポよく面白くなってる。

ハルコの職場の環境の最悪さはちょっと懐かしいというか(←おいおい)
私が20代の頃の職場の女子の環境って近いものがあった、結婚するまでの腰掛っていうか。
それにしても最悪で最低な上司なんだこれが。

強烈なのがフラッシュバックのように突如現れる女子高生集団。
無差別に男子をボコる。

これは原作者の山内マリコさんの怒りなんでしょうね。
最後は女子高生だけじゃない集団になってた(私もいるのかな?)面白い!!

高畑充希演じるアイナが、軽薄でハイテンションでヒドイ!イライラする!最高だった!!
走りまくってたね、パワーがあったわ。
ユキオ(太賀くん)学(葉山くん)と共に「キルロイ」として街にアズミハルコの捜索願の張り紙をして落書きしまくる。
アホや~、アホだけど、有り余ったエネルギー、高揚感が凄かった、無知な若さが鬱陶しい。

失踪しちゃうアズミハルコもたぶんよくわかってないんだろな。
曽我(石崎ひゅーい)に付き合いたいと懇願してた。
あんなつまんない奴でさえ、ここではないどこかへ連れて行ってくれるかもしれない男なんだ、、悲しすぎる嫌になる。

ハルコの同級生の今井が、キャバクラで働いてた時のアイナの先輩という3人の関係。
今井の娘と共に3人で海へ行こうと物語は完結する。

もうね、正直ここまでくると整理がつきません(本音)
つまらん男たちがいない世界、女だけでいるんだな、と思うけど、これは人によっていろんな解釈がありそうです。

私の素直な感想としては、アズミハルコは行方不明になってないし、失踪もしてない気がしてて、
でも彼女が暮らしてたところは、閉塞してて最悪だった。

そんなところからはさっさと行方不明になってしまえ!
自分らしく生きられるところで生きればいいんだ!
って、そういうことかなって、私なりの結論なのでした。

好き嫌いが分かれるかもしれない。私はお気に入りの作品になりました。