きゃらめるぽっぷこーん 

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オリ・マキの人生で最も幸せな日




自国(フィンランド)で初めて世界タイトルをかけて戦うプロボクサー、恋するオリマキさん。実在する方だそうです。
↑ポスターの構図も面白いよね、主人公が背中向けてる。

ボクシングと恋愛の話と言えば、エイドリア~~ン!! ロッキーをを思い出すけど、あちらが「イタリアの種馬」ならば、こちらは「パンやの息子」、、漂うほのぼの感。
劇中、盛り上がる音楽など一切登場しません、静かな映画でした。

いや、でもオリマキさんは人生の一大事を乗り切った。
世界タイトル戦の場に立つまでは激しい練習を積んだはずだし、勝ち抜いたんだし、試合前の辛い辛い減量をクリアし、全国民の注目の中試合をし、
何より最愛の彼女にプロポーズをして将来を誓ったんですから!
(そのプロポーズも、いいの?って言いたくなるくらい淡々としてましたけど)
だけど、きっと感情が外に出ないタイプなのね、うん。

ド緊張の世界タイトル戦なのに、会場で歩きながらハンバーガーを食べる彼女に思わずおいおいっ!って突っ込みましたわ。
あんたたち、似たもの夫婦できっと幸せになるよって思ったもんね。
並ぶと彼女のほうがちょっとだけ背が高くてボリュームもあって、それもまたお似合いです。

マチュアスポーツの祭典だったはずのオリンピックでさえ興行化商業化している昨今、プロボクシングとはいえ、ただボクシングがしたい彼の姿勢は間違いではないはずだし、自分にとって何が一番の幸せかをちゃんと知ってるオリマキさんは素敵ね。
飄々とした、とても愛らしい作品でした。